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Bluetooth Low Energyとは、無線PAN技術であるBluetoothの仕様における、バージョン4.0の呼称である。略称はBLE、他称にBluetooth 4.0やBluetooth SmartおよびBluetooth Smart Readyなどといったものがある〔Bluetooth仕様のバージョン4.0であることから単にそう呼称されることがある。また、BLEのみが実装されているBluetoothデバイスのことを「Bluetooth Smart」、3.0以前のBluetooth仕様と同居させたBluetoothデバイスのことを「Bluetooth Smart Ready」とそれぞれ呼称するため、このように記載される場合がある。〕。バージョン3.0までのBluetoothと比較して、省電力かつ省コストで行うことを意図している。3.0までに策定されている仕様から独立しており、後方互換性は持たないが、3.0までのBluetooth仕様との同居は可能である。Wibreeという名称で2006年にNokiaによって開発されたものであり〔HowStuffWorks.com: Wibree 〕、2010年にBluetooth 4.0として統合された。 ハードウェア・ソフトウェアの実装としては、OS XやLinux、Windows 8はもちろん、スマートデバイス端末OSであるiOS、Android、Windows Phone、BlackBerryも標準でBluetooth Low Energyに対応しており、広く普及している。また、Bluetooth SIGは2018年までにBluetoothが搭載されたスマートフォンの90%以上がBluetooth Low Energyをサポートするものと見ている。健康管理、フィットネス、セキュリティ、エンターテインメントなど広く応用が期待される技術のひとつである〔bluetooth.com: Bluetooth Smart 〕。 以下、記事中ではBluetooth Low EnergyをBLE、3.0以前のBluetooth仕様をクラシックBluetooth(あるいは単にクラシック)と呼称する。 == 概要 == BLEの基礎となったのは、Nokiaによって制定された「Wibree」という仕様である。その後、Bluetooth SIGに引き継がれ、2010年にBluetooth 4.0としてリリースされたものが、最初のBLEである。2013年にはそのアップデート版となるBluetooth 4.1、2014年に4.2がそれぞれ策定され、2016年現在これが最新のBLE仕様である〔なお、BLE 4.0および4.1、4.2の間には後方互換性が保証されている。〕。 このように、BLEはクラシックBluetoothのメジャー・バージョンアップ版としてではなく、そもそも別個の規格として策定された仕様である。クラシックと比較して「省エネルギーであること」「複雑でないこと」「低コストであること」などを謳っており、その特徴を獲得することに仕様策定の目的が絞られている〔Bluetooth Low Energyをはじめよう p1〕。事実、安価なハードウェア、簡素で拡張性のあるデータモデルが実現されており、BLE普及の原動力となっている〔Bluetooth Low Energyをはじめよう p2〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Bluetooth Low Energy」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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